米医師会が批判「WHO脱退は不合理,有害な影響ある」
2020-06-01 16:17

現地時間の29日,米国のトランプ大統領は,「米国は世界保健機関(WHO)との関係を断ち切る.WHOは新型コロナウイルス感染症に対して十分な対応をしていない」と述べた.このWHO脱退の決定に対し,米国内ではただちに批判の声が上がった.中国新聞社が伝えた.

ブルームバーグ社の29日付報道によると,全米医師会(AMA)のパトリスハリス会長は,「このたびの10万人を超える米国人が亡くなった世界的感染症の中で,WHOとの関係を断ち切ることにいささかの論理もなく,これによりこのたびの公衆衛生の危機を解決する方法を見いだすことがより多くの挑戦に満ちたものになる」と述べた.

ハリス氏は,「このような行動は少しも意味がない.WHOが世界のワクチン開発と薬品の試験にリーダーシップを発揮して新型コロナウイルスの大流行に対抗しているのに重大かつ有害な影響を与える」と述べた.

米上院保健教育労働年金委員会のラマーアレクサンダー委員長は,「トランプ氏の決定に同意しない」と述べた.

ロイター社の30日付報道では,米ジョンズホプキンス大学健康安全保障センターの専門家は,「トランプ氏の決定によってWHOの運営が変わる可能性は低い」と述べた.

同専門家は続けて,「象徴的な意味から言っても道徳的な意味から言っても,新型コロナウイルスが大流行している時期にこのような行動を取ることは間違っている.米国自身の誤りの責任を転嫁して,WHOを非難しているようにみえる」と述べた.

 

「人民網日本語版」2020530

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