新型コロナの感染対策,夏のエアコン使用のリスクとは?
2020-05-12 15:38

徐々に気温が上がり,エアコンを使いスイカを食べる日が到来したようだ.だが現在はまだ,新型コロナの感染対策が予断を許さない状況だ.では,エアコンをつけても良いのだろうか.今年の夏,健康的かつ合理的に涼をとるにはどうすれば良いのだろうか.科技日報が伝えた.

国の関連当局は212日に,「新型肺炎流行期間中のオフィススペース及び公共の場における空調換気システムの運営管理ガイド」を通達した.オフィススペース及び公共の場における空調換気システムの安全かつ合理的な使用を指導し,感染症の拡大を阻止する.

6日に開かれた北京市の新型コロナウイルス感染予防管理に関する記者会見で,北京市疾患予防管理センターの劉暁峰副センター長は「セントラル空調の使用中に最も重要な点は,外気導入を維持し内気循環をオフにすることだ.一部のエアコンには空気清浄消毒装置が内蔵されているが,これについては製品の使用説明を厳守し操作する必要がある」と提案した.

復旦大学付属華山病院感染科科長の張文宏教授は「エアコンが感染を引き起こす可能性は極めて低いが,セントラル空調は密閉型という特徴がある.もし万が一感染された人がいれば,密閉された空間内で人々に比較的大きなリスクをもたらす.そのため学校におけるセントラル空調の使用を提案しない」と注意を促した.セントラル空調と比べ,家庭用エアコンにリスクはあるだろうか.劉氏は,「日常生活においてよく見かけるのはセパレートタイプのエアコン,つまり各部屋に個別に設置されているタイプだ.このエアコンを使用する際に,空気は個別の部屋の中で自動的に循環し,別の部屋との交差感染が生じないため,ほぼ安全だ」と述べた.

屋外活動を適度に増やし,窓を開け換気をすることで,エアコンの使用頻度を下げるべきだ.首都医科大学付属北京リハビリ病院中国医学リハビリセンターの趙宏波副主任医師は,「窓を開け,換気を行う回数は毎日1回以上とし,1回につき30分以上とするのが望ましい.特に感染対策の期間中,窓を開けて換気することは非常に重要だ」と指摘した.

趙氏は,「特に現在の特殊な時期において,エアコンの定期的な消毒と洗浄にも注意すべきだ.冷房病を恐れるならばエアコンの使用を減らすことが最も重要で,エアコンの合理的な設定と洗浄,消毒も必要だ」と述べた.

専門家は,「夏はアルコールを用いてエアコン内部を洗浄してはいけない.医療用アルコールは消毒,殺菌が可能だが,揮発しやすい.アルコールでエアコンを洗浄すれば,エアコン内部の空気の流れが悪いため,燃えやすく,爆発しやすいガスが発生する恐れがあり,安全上のリスクををもたらす」と特に強調した.

 

「人民網日本語版」2020512

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