駐名古屋総領事劉暁軍「中日新聞」に署名入り文章を寄稿
2020/05/18

2020517日,駐名古屋総領事劉暁軍は「中日新聞」に「友好をもって危を機に」をテーマに署名入り文章を寄稿しました.全文は以下の通りです.

十六日,広東省と愛知県は海外友好提携締結一周年を迎えました.長年の友好往来を基盤に,2013年,愛知県の大村秀章知事が広東省に足を運び,双方は長い目で友好交流と協力関係の覚書を締結しました.2019516日に正式に友好締結協定書に調印され,交流のドアをより広く開けました.

広東省といえば,日本人にもなじみの深い広東料理がまず思い浮かぶでしょう.グルメの都として名をはせましたが,長年国内総生産(GDP)全国一位を誇る中国有数の産業集積地でもあります.古代より中国の対外貿易の重要拠点として,海外との交流を盛んに行ってきました.70年代,先駆けて改革開放政策を実施し,製造業を中心に経済発展を遂げました.21世紀に入って,金融や情報通信など,新たな分野でさらなる開放と革新を追求しています.製造業の中心地として,常に日本上位の愛知県とはまさに強者連合といえるでしょう.

広東と日本の縁は1200年も前にさかのぼります.749年,鑑真和上の心を動かし日本に招聘した榮叡師が広東で永眠され,中日友好の美談として今日まで伝えられています.後世はこの功績をたたえ,広東肇慶市の慶雲寺に榮叡記念堂を建てました.友好関係の締結を機に,交流を一層勢いよく展開するところでしたが,世界で猛威を振舞う新型コロナウイルスが人の往来に影を落としてしまいました.

しかし,ソーシャルディスタンスに阻まれず,双方の絆はかえって深まりました.中国が苦戦している時に,愛知県日中友好協会やトヨタ自動車など,県内から多くのご支援をいただきました.おかげさまで,広東では感染拡大が抑えられ,生産活動がほぼ再開されました.愛知県が同じ試練に直面する中,広東省も努力を惜しまず,マスク10万枚を早速届けさせていただきました.困ったときに試された真の友情が困難を乗り越えたあと,一層光るに違いないと思います.

未来志向のまちづくりという志を共に抱き,先端製造や文化観光など,多分野における実務的な交流と協力を展開する潜在力が大いにあります.今はまさに新型コロナウイルスの「危」に真正面から向き合い,変化に適応する発展を実現する「機」を十分掘り起こす時なのではないかと考えます.

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