駐名古屋総領事楊嫻「中日新聞」に署名入り文章を寄稿
2023-07-31 09:00

  7月30日、駐名古屋総領事楊嫻は「中日新聞」に「繁栄への路 共に歩もう」をテーマに署名入り文章を寄稿しました。全文は以下の通りです。

 先日、わたしは総領事館館員とともに名古屋港を見学し、名古屋港と中国との緊密な関係に深い印象を受けました。当日東海日中海運懇話会の皆様ともお会いし、「一帯一路」構想について交流しました。

 2013年、習近平国家主席は世界初めて、「シルクロード経済ベルト」及び「21世紀海上シルクロード」を共同で建設することを提唱し、古代シルクロードに新たな時代の息吹きを吹き込みました。10年来、共に話し合い、共に建設し、共に分かち合うとの理念の下、「一帯一路」は夢の種から枝葉の生い茂る大樹へと成長してきました。152カ国と32の国際組織と200件以上の協力合意書に調印し、総額1兆ドルの協力プロジェクトを立ち上げました。沿線国への中国企業の累計投資額は1822億ドルに達し、42万人以上の雇用を創出しました。また、貧困脱却、インフラ整備、環境保護、草の根の交流などの協力事業も幅広く繰り広げられています。10年で「一帯一路」が広く歓迎される国際公共財となったことは、平和発展と協力ウィンウィンこそ人類の正しい道であることを如実に証明しています。

 この中で、「一帯一路」のシンボル的なプロジェクト、国際定期貨物列車「中欧班列」は、すでにユーラシア大陸の経済・貿易を貫く大動脈となり、今まで運行本数は累計7.3万本を突破し、25カ国の216都市を結び、輸送貨物の価値は3000億ドル以上に達しています。特にコロナ禍により海と空での輸送が滞り、中欧班列はコストやスピード両面での魅力が増し、鉄道輸送の安定性を際立たせていました。日本企業も中欧班列に積極的に参加してきており、早くから日本で貨物を積み込んだコンテナを中欧班列に積載し、ヨーロッパまで一貫輸送できるサービスの提供を始めました。中部地方でも中欧班列が活用されています。2020年10月、名古屋港を出港して中国武漢市に到着した貨物を積載した列車がドイツのデュイスブルクへ出発しました。日本中部地方は製造業の集積地として、中欧班列が自動車部品や機械などの輸出に新たなルートを提供することが期待できます。

 今年は中日平和友好条約締結45周年の節目です。年内第3回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが開催されます。この10年間の歩みを振り返り、歴史の新しいスタート地点に立ち、更なる発展の青写真が打ち出されます。中国は引き続き「一帯一路」の枠組みで、日本各界の皆様と連携し、世界に繁栄をもたらすこの路を、より広く、より遠くまで伸ばしていきたいと思います。

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